女性1級建築士が語る部屋を広く見せるテクニック

公開日： 2016/02/09 : 最終更新日：2016/02/10 家

ヒルナンデスで、女性1級建築士のお宅が登場していました。

なんと、たった10坪しかない、とても狭い家なのです。

しかし、さすが1級建築士、オシャレな家ですし、狭さを感じさせない仕掛けがありました。

どんな工夫をされていたのでしょうか？

西側の広い窓に縦のブラインド。

西側の窓には、立てルーバーの木製ブラインドがついています。

木製ブラインドはオシャレですよね。インテリアとして、最適！

ところで、なぜ、縦のルーバーのブラインドなのでしょう？

広いガラス窓にを設けて、あるのですが、西側が西日が差しますよね。西日といえば、夕方太陽が沈むころの時間です。

ということで、太陽は上から下にしずみます。

もし、そこに普通のブラインドを付けてみましょう。

ブラインドの向きを変えて、直接日が差さないようにします。

しかし、夕方太陽は、上下に動くため、日の刺す角度が上下に変わりますよね。

すると一度変えたブラインドのルーバーの向きを、すぐに変えなくてはならなくなるのです。

そんな西日のさす窓には縦にルーバーが付いたブラインドだとよいそうです。

畳一枚分のべニア板をフローリング代わりにする

普通のフローリングは幅が75㎜程度の狭いものですよね。広くてもせいぜい150㎜程度です。

しかし、このオタクの床を見ると、一枚の木が畳一枚分もあるのです。

狭い部屋に、狭い幅のフローリングを敷き詰めるとごちゃごちゃしますよね。

それに、フローリングの継ぎ目の線がたくさん入って、却って狭く感じてしまいます。

その点、こういったワイドな一枚板を張れば、よりスケールの大きな家に感じられるわけです。

しかも、べニア板を床に貼ることで、フローリングを張るよりも、4分の１くらいのコストで張れるそうです。

これでよいものなら、私たちもやらない手はないですね。

リビングとダイニングに、おおきな鏡をおこう

狭い家には、鏡をおけ！とはよく言いますよね。

狭いレストランでも、そうですね。

今回のお宅でももちろんその効果が得られてはいますが、それだけではありません。

さすが、女性建築士と思いましたが、今回、この鏡を置いたのは、キッチンで家事をしながらも、リビングのお子さんの様子がちゃんと見れるという点も設置の理由です。

なるほど。と思いますね。

ダイニングには、吊り照明

最近、吊り照明（ペンダントライト）は、流行りですよね。

おしゃれですしね。

ただ、おしゃれというだけではないんだな。ということが、今回見てよくわかりました。

今回は、ダイニングテーブルの上に、ペンダントライトを吊るしてありました。

そうすると、テーブルの真ん中上に温かい光があるため、ダイニングテーブルの家族が一か所に集まるようになるそうなのです。

家族団らんの家ですね。

お風呂を明るく開放的な場所に設ける。

お風呂って狭くなりがちですし、北側でくらい印象がありますよね。

今回のお宅は、お風呂の天井と脱衣場の天井を同じにして、その間をガラスで仕切っているだけなんです。

照明も、場所場所に設けるのではなく、脱衣場もお風呂も一つの空間として、等間隔に照明を配置していました。

できるだけ、ドアを設けない

寝室と書斎にもドアをもうけないことで、一続きの空間という印象をあたえていました。これも、広く見せるコツですね。

普通は、どこにでもドアを設けてしまいますよね。ドアを設けないというやり方なんて、考えてもみませんでした。

天井高さが1階、２階、３階で違う！

建物全体で高さ制限があるのですが、これも工夫で解決。１階から３階になるにつれて、天井高が低くなっていくのです。

これは、１階は、お客さんもくる仕事スペースだけど、２階以降はプライベートスペースなのですが、天井高もそれにあわせて低くして言っているそうです。

上に上がれば上がるほど天井高が低くなるので、よりプライベート感を感じることができるそうです。