富山県は、チューリップの球根の出荷量日本一。がっちりマンデー
公開日:
:
経営
がっちりマンデーで紹介されていましたが、富山県は、なんとチューリップの球根生産が、日本一らしいのです。
2000万株近い球根を生産しているそうです。
一体、なぜ、なのでしょうか?
ここには、「災い転じて福となす」という出来事があったそうです。
チューリップの球根の需要はそんなにあるのか?
家もマンションになって、庭いじりをする人も減った時代。球根を買い求める人なんてそんなにいるのかな。。。
と一瞬思いましたが、よくよく考えてみると、チューリップっていたるところで植わっています。
花として有名ですので、個人でも育てやすいですよね。
ただ、個人の需要だけでは、それほど伸びないはず。
考えてみれば、まず学校教育で球根栽培の仕方を習う際、チューリップを使うことも多いですよね。
さらには、チューリップの歌も習いますから、日本人には、非常になじみ深い花です。
そして、考えてみればテーマパークで、チューリップ園をしているところも多いのではないでしょうか。
全国的に有名なところといえば、ハウステンボスかもしれませんが、全国各地小規模なテーマパークでもチューリップはよく植わっています。
思った以上に、需要がある球根なのかもしれないなと、番組を見ながら思っていました。
さて、なぜ、富山でチューリップの「球根」なのか?
まず富山を散策すると、チューリップテレビ、チューリップ薬局など、チューリップを付けたお店も多いとのことで、確かに富山の誇る特産物のようです。では、なぜ、富山でチューリップ。しかも、その球根なのか。です。
その昔、水野豊造さんが、球根の栽培をはじめたと紹介されていました。
水野さんは、もともとは、チューリップの花を作っていたそうです。
しかし、ある日、泥棒にチューリップの花の部分だけ全部盗まれたそうなのです。
仕方なく、花がなくなったので、茎と根っこが残ったチューリップを引っこ抜いて、新たにチューリップを植えなおそうとしたところ、あることに気づきます。
なんと、泥棒に花を盗まれたチューリップの球根は、いつもよりも大きくなっているのです。
ここで、たまたま、大きかったんだな。
と思うのではなく、
「なぜだろう?」
と考えたところが、運命の別れ道だったんだと思います。
その後、今度は、わざと花を刈り取るということを試してみました。
すると、また球根が大きくなる。
そこで、花を摘み取ってしまったことで、花に行く栄養分が、そのまま球根に蓄えられてしまったことが分かったのでしょう。
これに目を付けた水野さんは、花を売るのではなく、わざと花を刈り取って、球根を太らせて売ることにしたのです。
災い転じて福となす。これは、儲かっている会社でよくあることですよね。
また、富山は、雪が降ります。雪がかぶさった土は、低温で温度が一定に保たれます。
これが、球根を太らせることにも、よかったようです。
今では、品種改良にも取り組んでおり、進化中!
また研究所では、違う品種を交配させ、チューリップの種を作り、新しい品種を作っているそうなのです。交配させてできた2万粒のチューリップのタネの中から、新しい品種は、1粒とれるかというくらいらしいから大変です。
しかし、そんな中、人気の品種も出てきているそうです。
ちなみに、人気No.1黄小町というものらしいです。
チューリップ園に行くと様々なチューリップがありますよね。
私たちを楽しませてくれるあの様々なチューリップはこうして作られているのですね。
感想
強みのある産業というのは、「災い転じて福となす」というように、何か困難なことが起きた時にできたものが多いように感じます。「ピンチはチャンス!」、「逆境こそ好機!」、「セレンディピティ!」など
自分の目の前に起きたことに悲観するだけでなく、それを前向きにとらえることが自分の道を開くチャンスになるのだろうなと改めて思うのでした。
関連記事
-
富山県は日本一は、銅像、釣鐘!ががっちりマンデーで紹介の会社は?
今日のがっちりマンデーで、富山県の日本一!が取り上げられました。 なんと、シェア9割を持つ製品があ
-
着物の中古を流通で成功。ブックオフがモデル。がっちりマンデー
2月14日放送のがっちりマンデー「ピンチの裏にはチャンスあり!斜陽産業のスター!」で、ある着物屋さん