ファンは交際禁止のアイドルと付き合えるのか？裁判の判決は、交際禁止は、「行き過ぎ」

アイドルといえば、特に女性アイドルは、事務所側から、異性との交際を禁止されていることって多いですよね。

 

交際を禁止しているので、交際が発覚したときは、アイドルが謝罪。なんてことも、ワイドショーでは見ることです。

 

しかし、ファンとしては、こんなアイドルが恋人だったら。アイドルの○○ちゃんと付き合えたらと、妄想する人もいることでしょう。

 

しかし、ほとんどの人が、それは夢物語と思って、心の中にしまってしまうことでしょう。

 

しかし、ある男性ファンは、本当にアイドルと交際することができました。

 

しかし、このことについて、そのアイドルと付き合った男性は、事務所側から裁判で訴えられてしまったのです。

 

実は、今日、この判決が出ました。さて、どんな判決だったのでしょうか。

 

 

このアイドルの交際禁止裁判は、どんな裁判だったのか？

某アイドルグループのメンバーだった23歳の女性がいました。この女性は、事務所から、規約でファンとの交際を禁じられていました。

 

しかし、この規約に違反したことを理由に、事務所側から、このアイドルの女性と男性らに対して、約90万円の損害賠償を求めて、訴訟を起こされてしまいました。

 

確かに、ファンとの交際となると、事務所も禁じたくなるのは、気持ちとしてわからなくもありません。

 

普通に会社で営業をしていて、お客さんの女性がキレイだからと言って、手を出すことは、やはり躊躇してしまいます。

 

が、しかし、世の中一般では、それで会社から訴えられることも聞きませんし、もしお客さんの女性と交際してしまったとしても、それはそれで仕方がないかなと、私は思ったりします。

 

私としては、事務所側も訴訟まで起こさなくても。。。と思ったりしますが、どうして、訴訟にまで発展したのでしょうか。

 

訴訟に発展した経緯は？

このアイドルの女性は、2012年、当時19歳の時に、このグループの一員になったそうです。そのとき、「ファンと交際した場合は、損害賠償を求める」などと定めた規約を会社と結んでいたそうなのです。

 

さて、このアイドル、翌年2013年12月ごろ、ファンの男性と交際を開始してまいます。年頃の20歳ですからね。個人的には仕方がないかなと。。。

 

そして、14年7月には辞める意思を伝えて、予定されたライブに出演しなかったとのこと。

 

それで、会社側も、「契約違反で信用を傷つけられ、損害も受けた」として提訴したわけです。

 

会社側としても、一人見逃すと、ほかの所属しているアイドルたちに示しが付かないということもあったのかもしれませんね。

 

 

「交際禁止は行き過ぎだ」この判決の理由は何だったのでしょうか？

 

裁判長の判決としては、

 

「異性との交際は、幸福を追求する自由の一つで、アイドルの特殊性を考慮しても禁止は行き過ぎだ」

 

と述べて、会社側の請求を棄却しました。

 

そして、次のようなことも指摘したそうです。

 

「ファンはアイドルに清廉性を求めるため、交際禁止はマネジメント側の立場では一定の合理性はある」

 

「異性との交際は人生を自分らしく豊かに生きる自己決定権そのものだ」

 

このように、会社側の交際禁止にも、ある程度、認めてはいるようです。しかし、自己決定権という権利が人にはあるんですね。

 

たとえ、規約があっても、それは、そもそもの人の権利を侵すものであれば、無効になってしまうんですね。

 


 

この自己決定権といったような権利が法律的にどういったものなのか、基本的人権の中に含まれるものなのか、私にはよくわかりません。

 

ただ、私のように法律には素人の人間からしても、異性と交際するということは、動物である人間が子孫を残すために、やるべきことでもあるし、そうする権利も持っているものだと思います。

 

いくら会社の社会的立場というものはあっても、異性との交際は、プライベートのことなので、やはり会社が会社の経営をスムーズにしていくために規約として、縛るのもおかしな話かなと思ったりします。

 

この裁判結果が出たことで、今後アイドルたちにどんな影響があるのでしょうか。

 

アイドルの恋愛に関しては、すぐにワイドショーになるだけに、多少なりとも、いろいろなところで影響がみられるのではないでしょうか。